日々現状維持

日暮れて道はなし

プロフィール

七橋綴(ななつ☆)

Author:七橋綴(ななつ☆)
大学生:♂
2013年―――気づけば今年誕生日を迎えると四捨五入で30歳
地獄の業界、SE業。
NEETになりたい(迫真)

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いったん更新

 アホな企画が立ってしまいました。
 一人一行づつ書いていって、ケータイ小説”○空”を超える小説を作ろうと、
 精鋭達が集まりました。
 簡単に言うと、リレー小説みたいなものです。
 一応キャストと、順番を載せておきます。

 大天使→大名→カレーのおっさん→荒尾→やっつ→もち君→ななつ☆

 この布陣で御贈りいたします。
 時間や予定の都合上、時々順番が前後していますので、
 必ずしもこの順番で書かれているとは限りません。




は眼を覚ました。

朝日が自分を照らし、窓を開けると心地よい風が流れ込んでくる。
僕は立ち上がった。

そしてパソコンの電源on

パソコンが立ち上がってる間に僕はコーヒーを淹れ始めた。
お湯を沸かす準備をしていると、

「ピンポーン」とチャイムが鳴り響く。
きっとセールスかなにかだろう。

「起きてる?」と玄関から聞こえた。

チャイムを鳴らしておきながら、許可もなく玄関に上がってくる。

「おかん!」

「今日は何の日かわかってるの? いいから早く仕度して!」

「なんだよ!」

今日の予定で特別な行事があったかを思い出してみる。
そうだ、今日はおとんが死んでちょうど十年目だった。


道を歩きながら、十年前のあの日のことを思い出す。
秋の心地よい風が吹き抜ける。
僕は山の山頂で街を見下していた。
秋だというのに、町は桜が咲き乱れていた。
いつまでも変わらず、ここだけは十年前と変わらない風景だった。

「やっぱりここにいたのか」

後ろから声をかけられ、振り向くと、


兄者も来たのか」

「ああ、懐かしいな」

「あの約束覚えていたんだな」

父が死んだ十年前、二人で交わしたあの約束・・・


「十年後、またここで会おう―――――――」

「そして、仇を討とう」



硬い兄弟の絆も確かめ合う二人を、後ろでおかんはさびしげな表情で見つめている。
「覚えてるなんて。あんちゃんは私が今朝連絡したんだよ」という呟きはスルー。

「そろそろ帰るか!」

「帰ってからどうするか話し合おう」



三人は並んで、秋風を感じながら、家に帰っていく・・・。




昼に入ると、気温はいくらか上がってきて、商店街にも大分人が集まってきた。

「兄者とおかんは先に帰ってて、僕はよる場所があるから」

僕は二人にそう言って、二人の姿を見送る。
二人の後ろ姿が人ごみに消えたのを確認してから、僕は内ポケットを探る。
ケータイを取り出し、電話帳を開いた。

ア行カ行サ行・・・と横にずらしていきヤ行で手が止まった。

「悠木陽菜」

彼女は今、何をしているのだろうか?

そんな事を思いながら、彼女の番号を選び発信ボタンを押そうとした。
その瞬間(「090-XXX-XXX」電話がかかってきている)
誰だろうと思って、電話に出た。

「ああ!もしもし先パイですか?実はケータイ買い換えまして、やっぱり一番大事な人からですよねー。えっと、ボクシングの試合が決まったから、是非見に来て下さいね! それじゃあ!」

「ちょっと待って!!」

「え・・・はい。なんですか?」

「えっと、名前を教えてくれないと・・・」

「やだなぁ先パイ、私を忘れたんですかぁ?」

名前を聞いた瞬間、時が止まったかと思った。

僕は携帯を片手に立ち尽くし、目を閉じる。

「冬の試合で最後の人がもう張り切ってまして! 私もマネージャーとしてやりがいがあるっていうか! ・・・先パイ? 聞いてます?」

「・・・・・・・き、聞いてるよ」

「嘘だぁー。 絶対聞いてなかったです」

「聞いてるよ、冬の試合のことだろ」

冬の試合のことなんて、兄者との再会に比べたら些細なことだった。

「そういえば最近、
近所で連続殺人が起こってるの知ってます?」

「ああ、知ってるよ。女性が殺されているっていうやつだろ?」

「怖いですよねー。もう日が落ちるのも早いですし、気をつけないとダメですね」

「そうだな。お前も気をつけろよ」

「はい!! わかりました。でも私が襲われることはないけどね」

彼女のその言葉が気になった。

この町で今、有名になっている連続殺人事件―――――

女性ばかりが襲われ、
その亡骸は刃物によってバラバラに切断されていると言う。

「あいつ」は大丈夫かなと、不安に思いながら、
タバコに火をつけ、街中を歩いていく。
こんなとき、パチンコ屋ばかりに目が行くのは悪い癖だと、自分でも思う。

「そうだった”悠木”に電話をかけないと・・・」

と思いながらもかけずにパチンコ屋に入ってしまった僕。
店内は、以外にガランとしていた。
従業員の姿が見当たらない。

変だと思いながらも僕は手頃な台についた。
周りを見ても客はほとんどいない。

それにしてもこの台・・・色、ツヤ、手ざわり、匂い・・・
全てがパーフェクト!


とりあえず打ち始めた。
すると、一人の客が入ってきた。右手には血の付いたハサミを持っている。

「シザーマ・・・ いや Yo☆Shi☆Da??」

吉田らしきやつは、真直ぐにこちらに向かってきている。
僕は反射的に刀を抜いた

「貴様ッ!何奴!」

○田は何食わぬ顔して通り過ぎていった。
と思った瞬間、○田が!!
なんと○田が襲いかかってきた!!
僕は直ぐに反転し、パチンコ屋から脱出しようとした。
しかし、それは叶わなかった。○田マザーが出口を塞いでいた。
手にした刀も忘れて反射的にシーツを探し、ついで隠れる場所がないか見回す。

おぉ。あそこにいい場所が・・・
トイレだ

トイレに入ると、陽菜が血まみれになって倒れていた…
僕は咄嗟に自分の手で口を押さえた。
もう無理だ…僕は心の中で囁いた

…後になって考えてみれば、その時の僕の行動は常軌を逸していたに違いない。

僕は、陽菜を抱き抱え外へ飛び出した。

すると目の前にハサミを「チョキン チョキン」させながら笑っている○田と
見覚えのある人が一緒に立っていた。

そう、○田の横にいるのは、
さっきまで自分と電話していたボクシングマネージャーの後輩であった。

「まさか、お前が連続殺人事件の犯人だったのか・・・?」
そいつが口元を緩めて言った事に僕は驚愕した。
○田から離れる事も忘れ、呆然と立ち尽くす僕にそいつは婉然と微笑み、
その言葉を繰り返した。

『我は神の使いだ。神は人間に愛想を尽かした』

「そ、そんなはずはねぇ」

殺人犯が神の使いだと?
僕は冷静に何処か脱出できる場所を探す。
辺りを見渡しているとボソボソと何か聞こえた。
あまりにテンパっていて気付かなかったが陽菜はまだ微かに息をしていたのだった。
陽菜の口元に耳を寄せ、何を言っているのか聞き取る。

『私の、鞄の中に・・・武器があるわ』

なに鞄……鞄………鞄………………鞄ここにねーじゃねーか!!!!!!!

あたりを見渡すと、○田の足下に鞄らしきものがある。
鞄は諦めるしかないと思ったその時だった、曇りガラスが一斉に飛び散り、兄者が現われた!
ウォォォォォォォ!!!
着地を決めた兄者に○田は咆哮をあげながらハサミで襲いかかった。
だが兄者は素手で鋏を叩き折る!
それだけで僕のテンションはHIGH-テンション!!

ここは兄者に任せよう。
僕は周りを見渡し避難していた首謀者(ボクシングマネージャー)の葵を探した。
店内の隅に葵の姿を見つけるとなんと、葵は泣いていた…。

「お前…もしかして誰かに操られてるのか…?」

僕は葵に近付こうと歩みよる。
その刹那、背後からあろうことかおかんの声がした。

「正統なるヒロインは…遅れて登場するもの…!お待たせしちゃったの!」

葵は、ポケットから何かを取り出した。
携帯電話だ。
自分の携帯の着信がなり、画面を確認するとそこには葵の番号が表示されている。

どういうことだ・・・僕は混乱して、携帯電話を落としてしまった。

「くっ、油断したか…」

○田と一進一退の戦いしていた兄者だったが、
闇に紛れ攻撃をしてきた○田マザーに利き腕である右腕を食いちぎられてしまった。


『兄者~~~!!』と叫ぶ片隅で、携帯の着信は鳴り響き、画面には葵の番号。

そうだ!陽菜の武器があったはずだ!

陽菜の鞄を見つけ中をあけると、3つの武器が入っていた。

○田と反対側に発射されたミサイルは果たしておかんに直撃した。
おかんは吹っ飛んだ。と同時に「うぉぉぉぉぉぉっ!」何故か○田が膝をつき苦しみ出した。

どういうことだ?と思った瞬間、○田の後ろには兄者の姿があった!!

「だから言っただろう?ホイホイついてきちゃっていいのかいってさ」

僕は、錯乱してしまった。
…………わけがわからないまま前を見ると、○田が血を流しながら倒れていた。
何がおきたか分からなかったが、
考えられることはおかんと○田には何かしらの関係があるということだ。

まさかおかんと○田が繋がっていたのなら、
十年前おとんが死んだ事件ももしかしておかんが何かしら関係しているのかもしれない…。

「大きくなったなフランソワーズ…」とても懐かしい声がした。

この声?まさか...『おとんなのか!?』いったいどうなってるんだ...

幻聴かと思ったが、間違いなくおとんの声だった。

すると〇田がゆっくり立ち上がった…。
と思った瞬間○田は消えた。
直後輝く後光を背負い、思わず手を合わせたくなるような出で立ちで現れたのはあいつだった。

「お…おねーちゃん!?」

直後僕は急に睡魔に襲われ気を失った。

『フランソワーズ!②』誰かが僕を呼んでいるのか!?

おねーちゃん?

待ってくれ!

あたりは闇に包まれる。
そのときやっと意識を取り戻し目を開けた。あれは夢だったのか?
なぜおねーちゃんが...

目を覚ました僕は暫くぼーっとして頭の中がぐちゃぐちゃだった。
でも、おとんとおねーちゃんは確かにいた。

……いた………いたはずだった。

そうだ、二人がいるはずなんて無い。ちょうど十年前の今日・・・

僕とおかんと………時々〇田……。

パチンコ屋で事件に巻き込まれた僕は確かに、おとんとおねーちゃんと出会い、そしてミサイルによってパチンコ屋は壊れ、全てが有耶無耶になってしまった。
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