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日暮れて道はなし

プロフィール

七橋綴(ななつ☆)

Author:七橋綴(ななつ☆)
大学生:♂
2013年―――気づけば今年誕生日を迎えると四捨五入で30歳
地獄の業界、SE業。
NEETになりたい(迫真)

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失われる物語

なまえなしリスペクト。
091026_013621.jpg
右枠に設置してる割に活用されてなかったので、
たまたま書店においてあったので買いました。
本作は短編集になっていて、それぞれが物語をつむいでいます。
後書きの話を合わせて、全部で8の物語がありますが、
どれも面白い物語でした。
乙一さんの本は実は始めて読んだので、
この人の世界感というか、独特の綴り方がありました。
GOTHとか書いていらしたので、結構ホラーかと思いきや、ぜんぜん違いました。

以下ネタバレ

一番気に入ったお話は、一番最初につづられている"Calling You"というお話でした。
携帯電話に思いを寄せるあまりにできるようになってしまった、
頭の中だけの携帯電話。
でも、話相手は実際に世界に住んでいる人間。
ただ何年も先の人だったり、数時間後ろの人だったり。
顔を見られなければうまく話すことができる彼女が、
同じ思いの少年と惹かれあう。
彼との脳内の携帯電話では一時間の誤差がある。

この話だけに限らず、どの短編集もうまくオチがついていて、
素直に納得できました。
なんというか乙一さんの書く小説というのは、
そっくりそのまま、若いころの自分を見ているような錯覚に陥ります。

うまくいえないけど、星新一さん短編集のもっとダークな話といえばいいのでしょうか。
どれもいいお話なので、ぜひ読んでみてください。
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