サウスバウンド 上 小学生である二郎の父は何時も家にいた。二郎の父親は昔過激派だったという。でも二郎が物心つくころには四六時中家に居たような気がしたし、それが他の人と違うことには少し時間がかかった。父はことごとく税金を納めることに反対していたし、なにより日本の政府を大いに毛嫌いしていた。そしてついに警察との騒動もあって、一家は沖縄へと向かう事になった。 スポンサーサイト